これは、昼に海から陸に向かって吹く海風、夜に陸から海に向かって吹く陸風の総称で、海面と地面との暖まり方(熱容量)の違いによって吹きます。また、一般的に陸風よりも海風の方が強いです。
◆ 画像はK'sBookshelfより引用 ◆
ところが最近、ヨットで世界一周しているお客さまから、「海では夜に風が上がる」という話を聞きました。
地形の影響では?と考えたのですが、場所は太平洋や大西洋の真ん中・・・近くに陸地はない状況で起こるとのことなんです。
もちろん突然の天気の悪化でもなく、複数の方が同じことを話していたので、ある海域に限られたことでもないようです。
これは一体どういうことでしょう?
WAMでまとめてみました。
◆現象
高気圧の周辺であるにもかかわらず、日没から日の出にかけて日中より風が上がる。
◆原因を探る上での注目ポイント
日没から日の出までは太陽が出ていない。
◆原因
高気圧内あるいは周辺を航行していること、24時間を通じて気圧配置に大きな変化が無いことを前提条件とすると、下記のことで説明ができる。
日中の海面上の大気は、陸上ほどではないものの昇温によって不安定になり、高気圧の圏内であっても上昇気流が発生している。このような海域で吹く風は、海面との間の摩擦で減速され、また、不安定である。
一方、夜間には気温の下降で大気が安定し、高気圧本来の下降気流が卓越するようになる。下降気流はいわゆる自由大気(摩擦の影響のない層)からの風なので、日中の風より強めで安定して吹く。
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