2011年5月30日月曜日

美しい風の名前

突然ですが問題です。
東風」と「南風
これは何と読むでしょう?
(「ひがしかぜ」、「みなみかぜ」なんて素直な回答はNGですよ!)

答えは「こち」と「はえ」です。

東風(こち)は、特に春に東から吹く暖かい風です。その季節に咲く花から「梅東風」、「桜東風」と呼ばれたりします。
南風(はえ)は、特に夏に南から吹く風です。梅雨明けの頃には「白南風」、梅雨入りのどんよりと曇った日には「黒南風」と呼ばれます。

日本語には、2000以上も風の呼び方があると言われています。季節ごとに風に名前をつけて四季を楽しんだり、地域特有の災害をもたらす風として地元に人々に恐れられたり・・・。
日本語ならではの奥ゆかさと美しさを感じますね。

中でも私のお気に入りは「貝寄風(かいよせ)」。
貝を浜辺に吹き寄せる南の春風です。
暖かい春の南風と貝が浜辺を転がる様子に、海の気持ちよさを思い出さずにはいられません!


0 件のコメント:

コメントを投稿